よくあるQ&A

匝瑳市は海が近いけど、潮風(塩害)の影響で農薬が効きにくくなることはあるの?
はい、塩害による葉面のダメージがあると、農薬の吸収効率が落ちる可能性があります。特に葉面散布剤の場合、潮風によって葉の表皮が傷んでいたり、水分バランスが崩れていたりすると、薬剤の定着や浸透に影響が出ます。
予防策としては、塩害防止資材(ケイ酸やカルシウム剤など)と併用し、農薬散布は風が落ち着いたタイミングで行うことが重要です。
九十九里浜沿いは夏に虫がすごくて…。夜間の飛来性害虫に効く農薬ってある?
飛来性害虫(例:ヨトウムシ、コナガ、アブラムシ類)には、フェロモントラップ+接触・摂取型の浸透移行性殺虫剤の組み合わせがおすすめです。
夜間に活発になる虫には、夕方以降の散布が効果的で、ジアミド系やネオニコチノイド系など持続性があるものが適しています。
また、最近ではドローン散布による効率的な夜間対策も検討され始めています。
風が強い日は農薬散布できないけど、そういう時どうしてる?
匝瑳市は海風の影響で風が強い日が多く、**ドリフト(薬剤の飛散)**リスクも高い地域です。
そういった日は無理に散布せず、早朝または風の弱い日を選ぶのが基本です。
どうしても必要な場合は、低飛散タイプのノズルを使い、展着剤の使用で定着率を上げる工夫も有効です。
また、畝間に防風ネットを設置するなど、環境整備による風対策も並行して行うとよいでしょう。
減農薬にしたいけど病気が怖い。うまく病気を防げる方法ってある?
病害の予防は、農薬だけに頼らず複合的な管理がカギになります。
匝瑳市のような高温多湿の地域では、灰色かび病・べと病・うどんこ病などが発生しやすいです。

おすすめは:
・耐病性品種の選定
・風通しのよい栽培環境(密植を避ける)
・土壌改良(微生物資材や有機質肥料)
・生物農薬(BT剤や納豆菌資材など)と化学農薬のローテーション使用

こうした方法を組み合わせることで、農薬使用量を抑えつつ安定生産が目指せます。
日本の食文化

水稲

出穂期から稲を標的とした虫や病気が出始めます。収量や等級に影響が出るので、適切な防除が大切です。

よくあるトラブル

カメムシ
いもち病
紋枯病

おすすめの農薬

キラップフロアブル

カメムシ類だけではなくウンカ類にも効果を示します。空中散布の適用もあり、無人ヘリやドローンで散布できます。

スタークルメイト液剤

カメムシ類、ウンカ類に対する高い効果と高い経済性を持ちます。空中散布の適用もあり使いやすいです。

ブラシンバリダゾル

いもち病と紋枯病を同時に防除できる空中散布専用剤です。